電話占い内容の要約

まず炊飯をして直ちに急速冷却し、ご飯の温度を約2度まで冷やす。
冷却時間はわずか約35秒。 細菌が最も繁殖しやすい魔の温度帯(30度から45度)を真空冷却器により短時間で通過させる。
有害な細菌の増殖を防ぐための独自のノウハウでもあった。 2度のままご飯をほぐし、三角形や丸形の「おにぎり」の成型機にかけて具材を入れ、最後に包装して出来上がりである。
コメのおいしさを図る食味値を調べると、この手法では炊飯時点が90だったものが、冷却後には86、ほぐし後は82、成型・包装の段階まで来ると80となり工程を経るごとに低下していた。 原因は真空冷却でコメとコメの間にある空気を抜き、ふっくら感がなくなり、コメがつぶれてしまうからだった。
そこで日本D協同組合(NDF)のメンバーの弁当メーカー(Bの武蔵野)や炊飯機械メーカーに呼びかけてチームを作り、炊きたておにぎり作りが始まった。 2002年のころだった。
M電器産業や東芝、M電機、パロマ、タイガー魔法瓶などのメーカーの炊飯器、炊飯ジャーを購入して自らご飯を炊いたり、専門店の「おにぎり」を購入して、味見を繰り返した。 試行錯誤を繰り返していくうちに、急速冷却をせずに炊飯後に直ちにほぐして成型し、最後に冷却してから包装すると、炊きたての「おにぎり」に近づくことがわかった。
暖かいまま成型まで一気に作業をすることからHOT成型と名付けた。 おいしくする手順はわかった。
しかし、70度台で成型される「おにぎり」を20度まで急速に冷やす部分に技術的難関が残っていた。 解決策は冷風にあった。
「おにぎり」の約8センチ四方の樹脂製の成型器にご飯が入ると同時に冷風をご飯に吹きかけ、50度台まで下げる。 次に成型器に3つある送風口から再び冷風を45秒吹き付ける。
この冷風がご飯の間を通るため、ふっくらな食感を保つことができた。 このHOT成型にしたことで、食味値は炊飯直後の90から次の段階のほぐしでは89とほとんど変わらず、成型時でも87と少し下がっただけ、最後の冷却・包装後でも86だった。

従来の工程に比べて6ポイントも食味値が改善されたのである。 ふっくら感が増したため、「おにぎり」の幅は4センチから4.5センチとなった。
作業工程が変わることは弁当工場のレイアウトの変更を伴う。 これまで炊飯機械の隣にあった冷却機械の部屋を動かし、ほぐし機を設置した。
そして新型の成型器の後に新しい冷却機を導入し、包装へとラインを変更した。 ふっくらとしたおにぎりは2004年12月から「こだわりおむすび」という名前で首都圏で販売が始まり、順次広がっている。

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